2009年4月5日(日)「しんぶん赤旗」

戦争・軍事同盟ノー

NATO反対 反戦団体が交流


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(写真)NATOに反対する国際会議全体会に参加した人たち=3日、ストラスブール(小玉純一撮影)

 【ストラスブール=小玉純一】欧州の反戦諸団体は三日、フランスのストラスブールで戦争と北大西洋条約機構(NATO)に反対し、平和への行動を訴える国際会議を開き、約五百人が参加しました。多くはドイツとフランスの参加者。日本原水協と日本平和委員会の代表十三人も参加しました。国際会議は五日も開かれます。

 「NATOの六十年―世界平和への脅威」と題した全体会で、米国の女性活動家フィリス・ベニス氏は「イラク戦争はウソを重ねて始まった。ここからアメリカ人は学んでいる」と発言。「アフガニスタン戦争に当初圧倒的多数の人が賛成したが、いまは42%が間違いだといっている。アフガン占領は機能していない。いま必要なのは軍事同盟でなく、生活・教育の援助だ」と話しました。

 米国のジョセフ・ガーソン氏は、「米国はすべての戦争には勝てない。ベトナムがそうだった。NATOとは米軍の代わりに戦争をやらせるもの。現にアフガン、アフリカでそうだ」と告発。「アフガニスタン・パキスタンに対する戦争に反対する取り組みが始まっている」と米国の運動を紹介しました。

 アフガニスタンから参加した女性は、「私たちの敵は外国軍とタリバンです。女性の権利を抑える法を国会でつくる軍閥も、タリバンと同じ精神構造です。占領でなく解放を」と訴えました。

 チェコの活動家ヤン・タマス氏は次のように話しました。

 「NATOに加盟してチェコ軍は干渉軍になり、イラク、アフガンに派兵した。米国ミサイル防衛(MD)基地建設に反対運動を続けてきた。先日、政府が倒れた。マスコミはその要因として経済問題だけを書くが、MD反対運動も一因だ。非暴力で運動を続ければ絶対に成功する」

 会議では、「NATO核戦略の再検討」「戦争と占領にノー」「バイバイNATO基地」などの分科会も開かれました。


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