2009年3月29日(日)「しんぶん赤旗」

政治とカネ・雇用・暮らし 各地で共産党演説会

西松疑惑 全容解明こそ

岐阜・恵那 市田書記局長が強調


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(写真)市田忠義書記局長の訴えを聞く演説会参加者たち=28日、岐阜県恵那市

 日本共産党の市田忠義書記局長は二十八日、岐阜県恵那市で開かれた党演説会で、来るべき総選挙での党の躍進を訴えました。会場のまきがね公園体育館には開演三十分前からバスが続々と集まり、床に座布団を敷き演説を待つ参加者でいっぱい。財界中心、アメリカいいなりの異常な自民党政治の根本にメスを入れ、「国民が主人公」の日本に転換する方策を縦横に説明する市田氏の話にじっと耳を傾けました。

 特に政治の重大焦点となっている西松建設の違法献金疑惑について、市田氏が「単なる記載ミスという『形式犯』ではない」と、問題の本質に鋭く切り込むと、身を乗り出して聞く参加者の熱い視線が注がれました。

 市田氏は、民主党の小沢一郎代表が公開した収支報告は、西松建設からの献金を覆い隠そうとしたもので、政治活動を誰の目にも明らかにする政治資金規正法の「目的の根本に反する」と厳しく批判しました。

 さらに、「ことは小沢氏だけの問題ではない」と述べ、民主党が、かつて公共事業受注企業からの献金禁止法案を提出し、一時はマニフェストにも掲げながら、党首自らその公約を踏みにじった重大性を力説。「疑惑の全容を解明し、国民に説明するのが本来の政党のあり方だ」と強調しました。

 また、西松建設の献金を受けていた議員が自民党にも多数おり、企業献金禁止を理由に導入した政党助成金も日本共産党以外の政党が分け取りしていると指摘。企業献金も政党助成金も受け取らず、大企業にキッパリとモノをいえる日本共産党を伸ばしてこそ、国民本位の政治をつくる力になると訴えました。

 せこゆき子、鈴木まさのり両衆院東海比例候補が決意を表明。せこ氏は、政府の介護認定や高学費の押し付けで苦しむお年寄りや青年たちの実態を告発。「政治の春は自然にはやってこない。日本共産党の躍進で政治の春を呼び込もう」と力強く訴えました。

 政党の演説会に初めて参加したという会社員の男性(30)は「共産党が以前から企業献金をもらわず、一貫して禁止を訴え続けていたことを知り、感動しました。民主も自民も金のために政治をやっているようにしか見えない。共産党に伸びてほしい」と話しました。

 恵那市在住の女性(47)は「娘が昨年末、派遣切りにあい家に戻ってきました。再就職もなかなか決まらず本当に苦しそうです。すべての人が安心して働ける社会に変えるため、大企業にはっきりとモノが言える共産党に頑張ってほしい」と語りました。


小沢代表地元 「企業献金やめよ」

岩手・奥州 井上議員語る

 日本共産党岩手県委員会は二十八日、同県奥州市で井上哲士参院議員・同国対委員長を招き、党演説会を開きました。同市は小沢一郎民主党代表の地元で、「政治とカネ」の問題で共産党の話を聞きたいと、合計十一台のバスでつめかけるなど、岩手県南、沿岸地域から多くの人が参加しました。

 井上氏は、胆沢ダム建設など公共事業に深く絡む西松建設の違法献金疑惑の核心を明らかにしました。小沢氏や二階俊博経済産業相をかばう自民・民主両党を批判し、「見返りを期待するから企業献金があふれ、政治をゆがめている。民主党が企業献金を禁止するというなら、すぐに行うべきだ」と話しました。

 予算が成立して総選挙が近づく今、雇用や農業問題で政府をただす共産党への注目は大きいと述べ、東北の「命綱」としてかけがえのない高橋ちづ子さんの議席を守り抜くことを呼びかけました。

 高橋ちづ子衆院議員・同東北比例候補は、岩手・宮城内陸地震や農業の問題で「現場の声をもとに野党との共同でとことん動いてきた」と述べ、決意を語りました。

 せがわ貞清衆院比例予定候補(岩手4区と重複)があいさつしました。

 一関市から来た三十三歳の男性は「西松献金事件を通じて、民主党へ政権交代をしても政治は変わらないと改めて思った」と話していました。


市政動かす党市議団

神奈川・鎌倉 小池政策委員長訴え

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(写真)声援にこたえる(左から)おだじま、吉岡、はたの、小池、赤松、たかの、の各氏=28日、神奈川県鎌倉市

 日本共産党の小池晃政策委員長を迎えた演説会が二十八日、神奈川県鎌倉市で開かれ、総選挙・鎌倉市議選(四月十九日告示)の勝利を訴えました。

 小池氏は、金権腐敗、雇用、社会保障、消費税、憲法など国政で果たしている日本共産党の役割を語った上で、市政を動かしている党鎌倉市議団のかけがえのない役割を解明しました。

 「お金がない」と「行革」をすすめ市民に負担増とサービス切り捨てを押し付け、開発で古都の緑と景観を壊す市政に反対し、市民とともに運動し、十月からは小学校六年までの医療費無料化や、市の「三大緑地」の全面保全を実現させたことを紹介しました。

 公約として、国保料一世帯一万円の引き下げ、子どもの医療費中学校までの無料化、特別養護老人ホーム・保育園の増設で待機者をなくすことをかかげ、「日本共産党の四氏全員の当選で実現を」と訴えました。

 鎌倉市議選に立候補する、たかの洋一、おだじま敏浩、赤松まさひろ、吉岡和江の各候補が決意をのべ、吉岡氏は、十一人はみ出しの多数激戦のなか「国・市の悪政の防波堤として頑張る四氏を再び議会に送ってください」と訴えました。

 はたの君枝衆院南関東比例予定候補、いとう正子衆院神奈川11区予定候補が参加し、はたの氏が決意を語りました。

 演説会に参加した女性(88)は「自信と誇りをもって共産党の支持を伝えられる」と語りました。



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