2009年3月23日(月)「しんぶん赤旗」

雇用守れ 責任果たせ

反貧困 各地で行動


大阪

 「守れ雇用・営業・くらし」「転換しよう国民本位の政治へ」―。反貧困・生活危機突破府民大集会が二十二日、大阪市北区の扇町公園で開かれ、約三千人が参加しました。主催は労働組合や民主団体でつくる「軍事費を削って、くらしと福祉・教育の充実を」国民大運動大阪実行委員会です。

 主催者を代表して、大阪労連の川辺和宏議長があいさつ。「大企業の社会的使命を追及し、経済の仕組みを変える運動を飛躍させることが求められている」と強調しました。全労連の大黒作治議長が連帯のあいさつをしました。

 反貧困、生活危機突破リレートークでは各分野の五人の代表が発言。「派遣切り」とたたかっているブラジル人労働者は、実態を報告し、「直接雇用実現へがんばる」と決意表明しました。

 日本共産党の吉井英勝衆院議員、山下よしき参院議員が参加し、吉井議員が国会情勢を報告しました。

 参加した男性(48)は、「大企業の社会的責任を果たしてほしい。自公政権も規制緩和路線を反省すべきだ。新しい政治の流れをつくっていきたい」と話していました。

 また、相談・支援・炊き出しテント村も開設しました。昨年十二月に大分キヤノンを解雇されたという派遣労働者(44)は、「半年契約が三カ月で打ち切られ、寮もすぐに追い出された。所持金はゼロで野宿生活をしている」と訴えました。

福岡

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(写真)「なくそう貧困」と書かれた紙を掲げる参加者=22日、福岡市

 平和を守り、貧困と格差をなくす草の根の運動をすすめようと「福岡県民大集会」が二十二日、福岡市博多区の冷泉公園で開かれました。「大企業の雇用破壊を許すな」「消費税増税反対」などと書かれたプラスターや各労組・団体旗が掲げられ、公園を埋めた五千三百人が「政治の根本的転換をめざそう」とアピールしました。主催は福岡県春闘共闘、福商連、日本共産党など労組、民主・平和団体、政党などで構成される同実行委員会。

 梅野肇実行委員長は主催者あいさつのなかで「経済の主役を大企業から家計に移し、ルールある経済社会を目指そう」と訴え、「総選挙で横暴極まりない自公政治への審判を」と呼びかけました。

 日本共産党を代表して赤嶺政賢衆院議員が連帯のあいさつ。大企業の社会的責任を追及してきた党の国会内のたたかいと国会外における国民の運動を押し広げ、「三月末の大量失業を食い止めていこう」と力を込めました。

 集会では「平和が守られ、労働者・県民を大事にする政治への根本的転換をめざそう」とするアピールを採択しました。

京都

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(写真)炊き出しに一息つく相談者=22日、京都市

 京都版派遣村「春よ来い!なんでも連帯ひろば」が二十二日、京都市南区の九条診療所で開かれ、九十三人が訪れました。主催は同実行委員会です。

 温かい豚汁やご飯の炊き出しがあり、衣類や靴など身の回り品がバザーのように並びます。寒さをしのいでもらおうと一月十二日に始めて四回目です。

 同事務局の南博之京都市職労書記次長は「これまで十二、三人を生活保護申請につなげ、今回は『やきいも工房』さんから焼きイモが配られるなど、支援の輪も広がっています」と話します。

 ボランティアスタッフ六十六人と支援を求める人で所内は人であふれ十二人が労働相談を受け、七人が生活保護申請をすることになりました。

 「炊き出しは助かるが、これからを思うと不安」というのは町工場に二年前まで勤めていた男性(47)。「腰を痛めて無理して働いてきたが、この年ではもう無理。住み込みだと重労働しかなく、住む所も決まっていない」と語りました。



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