2009年3月20日(金)「しんぶん赤旗」

6カ国協議前進を

北朝鮮首相に 核問題解決促す

中国主席


 【北京=山田俊英】中国の胡錦濤国家主席は十九日、北京の人民大会堂で北朝鮮の金英逸(キム・ヨンイル)首相と会談しました。中国国営中央テレビによると、胡主席は北朝鮮の核問題に言及し、「食い違いを適切に解決し、六カ国協議を引き続き前進させたい」と呼びかけました。

 胡主席は「当面の困難をいかに克服し、六カ国協議を早く再開するかが各国の直面する課題だ」と指摘し、「大局的立場」での対応を関係国に求めました。「中国は朝鮮や各国と共同で努力する」との考えも表明しました。

 金首相がこれにどう答えたかは伝えられていませんが、「朝鮮は中国との協力関係を強めるため、たゆまず努力したい」と述べました。

 金首相が、北朝鮮が発表している「人工衛星を四月四日から八日の間に打ち上げる」とする計画に言及したかどうかは不明です。

 六カ国協議については温家宝・中国首相も十八日、金首相との会談で「重要な国際問題で意思疎通を図り、六カ国協議を積極的に推進すべきだ」と呼びかけました。温首相はこのほか(1)高いレベルでの往来(2)多様な方式による貿易・投資、エネルギーなどの協力(3)人的交流―を提案しました。



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