2009年3月9日(月)「しんぶん赤旗」

ゆうPress

高校生も9条の会

「Peace Party 9」

交流集会(21日)に行こう


 今月21日、東京の高校生が憲法9条について考える交流集会「Peace Party 9(ピース・パーティー・ナイン)」を開きます。都内の各学園、地域に草の根で「高校生9条の会」をつくるステップにしようと、実行委員は準備を進めています。(平井真帆)


 集会まであと半月余りに迫った3月のある日、都内で実行委員会が開かれました。

 「4人いれば宣伝できるよね。ちょこちょこ草の根でやっていこう」と、意見を出し合いました。メールやインターネットの掲示板もフル活用します。

 集会当日に向けて、小金井市と足立区では高校生9条の会のプレ企画も開かれます。

 当日は、100人分のピースメッセージをスライドショーで流す予定。メッセージを集めるため、実行委員は東京・原宿で宣伝を行ってきました。

 はじめは「無視されるかな」と緊張しましたが、多くの高校生が足を止めてくれました。

まずはイベント

 「高校生で9条の会をつくりたいね」。そんな話が本格的に動きだしたのは昨年6月。「まずは9条を知らせるためにイベントをやろう」と決めたものの、みんな大きなイベントを準備するのは初めて。「どんな集会になるのかまったく想像できない」手探り状態からの出発でした。

 企画の名前でこだわったのは、楽しい感じで、とっつきやすい名称にすること。話し合う中で「パーティーっていいんじゃない?」と意見が一致して、「Peace Party 9」と決まりました。

 賛同者を募るためのアピール文書(別項)は「なんにも知らない高校生が読んでもわかるように」と、2カ月半かけて練りました。

 毎回の実行委員会は学習を中心に進めています。会を重ねるにつれ憲法についての認識も深まり、メンバーも増えていきました。

 実行委員会は、「おとなの参加も大歓迎ですが、できればお子さんやお孫さんといっしょに来てください」と、呼びかけています。


「Peace Party 9」アピール(案)から

想像してください

大切な人が人を殺す姿を

想像してください

私たちの家や学校にたくさんの爆弾が落ちてくることを

私たちは、誰も殺したくないし、誰にも殺されたくない

もしも、9条が変わって戦争が始まったら、その戦争に巻き込まれるのは私たち高校生や、一般市民です

9条があるからこそ、私たちの今の人生が守られています

だから憲法9条を守りたい!

そして世界から戦争をなくしたい!


集会の詳細はコチラ

写真

(写真)集会のチラシ

 ★3月21日(土)

 ★午後1時 オープン

 ★1時半  スタート

 ★会場 平和と労働センター(全労連会館)

 ★映画「パッチギ! LOVE&PEACE」上映

 ★井筒和幸監督と高校生9条の会の「愛、平和、パッチギ!トーク」

 ★入場無料

 ★問い合わせメール
  peace.party.nine@gmail.com


お悩みHunter

ケータイを安く使う方法は?

  高校2年です。先日、親にケータイ(携帯電話)を買ってもらいました。友達にすぐに連絡がつくし、夜中でもメールでやりとりできて楽しいです。でも、料金のことがちょっと心配。以前、家のパソコンでインターネットを使いすぎて3万円近い請求が来て、親に厳しくしかられました。携帯電話を安く使う方法があったら、教えてください。 (17歳、男子高校生)

あらかじめルールを作って

  どんなに親に反対されても、自分でケータイを買ってしまう高校生も珍しくありません。高2の今、親にケータイを買ってもらったあなたはえらいなぁと思います。親子関係も悪くないのでしょう。

 そういう温かな家族関係の中で、何とか親に負担をかけたくない、だから少しでも安く使う方法はないものか――と思案するあなたの姿勢に、若者らしい誠実さを感じホッと安心させられます。

 音楽や動画サイトを利用したら何万円も請求がきてびっくりしたという話は枚挙にいとまがありません。料金のことを考えながらネットやケータイを楽しむのは至難の業でしょう。

 したがって単純な方法を言えば、携帯電話各社で設定している「定額制」を利用するのがいいと思います。どれだけ使っても一定の料金で済むというものです。

 だからといって、月数千円は決して安くもありません。また、1日に4時間も5時間もケータイにはまるのは考えもの。依存症は定額制利用者に多いというデータもありますから気をつけてください。

 定額制を利用するにしても、利用時間やアクセスするサイトは自分で制限するなど、親と相談しながらルールづくりをすることを薦めます。そうすれば、日ごろ利用する際の注意点などもわかり、「請求がきてびっくり」ということもなくなるでしょうから。


教育評論家 尾木 直樹さん

 法政大学キャリアデザイン学部教授。中高22年間の教員経験を生かし、調査研究、全国での講演活動等に取り組む。著書多数。



■関連キーワード

もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp