2009年3月6日(金)「しんぶん赤旗」
都議会補正予算案を議決
浪費削り暮らし守れ
小竹氏主張
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東京都議会は五日の本会議で、二件の二〇〇八年度都補正予算案などを議決しました。日本共産党は、都税減収を受け一般会計で千二百八億円減額する補正予算案に反対し、国の緊急経済対策に伴い雇用創出や保育所整備の基金を設置する補正予算案(四百三十億円)に賛成しました。自民、民主、公明、生活者ネットは知事提案の全議案に賛成しました。
討論で日本共産党の小竹ひろ子都議は、未曽有の不況と雇用破壊のもとで自治体が浪費にメスを入れて財源を確保し、暮らし・福祉を守るよう強調。都税収入が減収するにもかかわらず、都が一千億円のオリンピック招致基金の積み立てを中止せず、都市基盤整備の予算を温存し、切実な都民要望に背を向けたことを批判しました。
小竹氏は、〇八年度の投資的経費が補正後も七千三百七十億円余と、前年度より四百五十億円も上回り、国直轄事業負担金や羽田空港再拡張予算について、都が国いいなりに大盤振る舞いしたと指摘。一方で、福祉予算を百六十五億円も減額したことについて、国の介護サービスの利用抑制が強まり、利用者が我慢や自己負担を強いられるなか、「予算を増やすことはあっても、減額はあってはならない」と述べました。
小竹氏は、都の医学系三研究所と都立産業技術研究センターの地方独立行政法人化に伴う工事契約案について、中小企業の振興や都民サービス向上に不可欠な研究機関を整理・縮小する「構造改革」路線にもとづくものと批判し、反対しました。