2009年2月26日(木)「しんぶん赤旗」

日米首脳会談

同盟強化を確認

「ドル基軸維持」でも一致


 【ワシントン=西村央】麻生太郎首相は二十四日午前(日本時間二十五日未明)、ホワイトハウスでオバマ米大統領と初めての日米首脳会談を行いました。「ロードマップ」(行程表)に基づく在日米軍再編の「着実な実施」など日米同盟の強化を確認。米国発の金融危機のなかで地位が揺らいでいるドルについて、「基軸通貨としての信認の維持が重要」であるとして、両国が支えていくことで一致しました。


 会談で両氏は日米同盟をいっそう強化し、在日米軍の再編について、ロードマップに基づいて着実に実施することで合意。オバマ氏は、核抑止を含む「日本防衛」の誓約を表明しました。

 国際金融問題では、四月にロンドンで開かれる金融サミット(G20)に向けて協力し、「ドルの信認」を維持することを確認しました。

 北朝鮮問題では、拉致・核・ミサイルの諸課題を包括的に解決するため、緊密に連携することで一致。六カ国協議を通じて、検証可能で完全な非核化を実現していくよう協力することを確認しました。北朝鮮がロケットによる衛星打ち上げ準備を公表したことについては、「緊張を高める行動をとるべきではない」という共通の見解を示しました。

 アフガニスタンについては、日本側が支援をさらに強化していく方針を示し、米側は開発、治安、インフラ整備等での役割を歓迎すると表明しました。

 エネルギー・環境分野では、クリーンエネルギー分野での日米協力具体化のための協議を開始することで一致しました。



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