2009年2月25日(水)「しんぶん赤旗」

兵士・家族 グアム「移転」しても

「別の所から海兵隊くる」

米大使館


 在沖縄米海兵隊員と家族のグアム「移転」計画にかかわって、米側は「(沖縄には)別の所からやってくる」として、グアム「移転」が完了しても米兵用の家族住宅は今後も手放さないとの認識を示していたことが分かりました。

 沖縄県宜野湾市の伊波洋一市長に対して在日米大使館のレイモンド・グリーン安全保障政策課長が二十三日に答えたもの。同市長が二十四日、日本共産党の志位和夫委員長との懇談の席上、明らかにしました。

 沖縄県の資料によると、海兵隊の家族は現在約八千人です。伊波氏がこの点を指摘し、「米軍再編計画通りに家族九千人がグアムに移転すれば、残るのは単身の兵士だけで家族住宅は不要となる」と指摘したのに対して、グリーン氏は「沖縄から八千人移るが、別の所から(兵士と家族が)やってくる」と答えました。

 伊波氏は「沖縄の負担軽減のためにグアムに家族を移すのではないのか。米側は、グアム移転計画の全体像を明らかにすべきだ」と指摘しました。



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