2009年2月23日(月)「しんぶん赤旗」

核攻撃可能なB52参加

グアムでの日米共同訓練


 今月上旬、西太平洋の米領グアムで実施された航空自衛隊と米空・海軍との共同訓練(コープノース・グアム)に、核攻撃能力を持つ米空軍のB52戦略爆撃機が初めて参加していたことが、このほど分かりました。B52は「地球規模の抑止任務」(米空軍)のためにグアムに展開しており、訓練は海外での共同作戦も可能にする日米軍事一体化をいっそう深めるものです。

 訓練は今月一―十四日、グアムのアンダーセン空軍基地を拠点に実施されました。

 空自からは▽築城基地(福岡県)のF2戦闘機八機▽三沢基地(青森県)のE2C早期警戒機二機―が参加。米側からは▽米本土のマイノット空軍基地(ノースダコタ州)のB52▽エレメンドルフ空軍基地(アラスカ州)のF22ステルス戦闘機▽米海軍厚木基地(神奈川県)のEA6B電子攻撃機―などが参加しました。

 マイノット空軍基地のB52部隊(第五爆撃航空団)は「米国の核抑止における不可欠な構成要素」(ゲーツ米国防長官、昨年十二月)とされています。地球規模で出撃し、イラク戦争(二〇〇三年)にも参加。空中発射巡航ミサイルやレーザー誘導爆弾などで激しい空爆を行っています。

 B52とF22はアンダーセン空軍基地に一時的に配備されていたもので、同島での日米共同訓練に参加したのは初めてです。訓練では▽爆撃機の護衛訓練▽F2とF22の戦闘訓練▽F2による実弾を使った射爆撃訓練―などを実施しました。

 グアムでの日米共同訓練は、〇五年に空自のF4戦闘機が実弾を使った射爆撃訓練を初めて実施。空自初の海外での実弾射爆撃訓練となりました。さらに〇七年には対地・対艦攻撃に優れている最新鋭のF2が初めて参加。海外での戦闘作戦能力を強化する訓練となってきました。



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