2009年2月21日(土)「しんぶん赤旗」

全国いっせい労働相談

きょうまで全労連 違法な解雇訴えも


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(写真)労働相談に応対する全労連の役員ら=20日、東京都内

 全労連は二十日、年度末の大規模な「派遣切り」をやめさせようと、全国いっせいの「派遣・非正規労働相談ホットライン」(電話0120―378―060)を実施しました。違法な中途解雇や偽装請負の実態が寄せられ、労働行政の活用や労働組合への加入を呼びかけました。二十一日まで。

 東京都内では午前から、全労連と東京地評の役員らが応対しました。

 外車の販売店に派遣された女性は、パワハラで不眠症にされた上、今月末での中途解雇への合意を迫られていると訴え。相談員は、「契約途中の解雇はできません。違法です」と指摘し、経過を簡単に文書にまとめて労働基準監督署に申告するよう助言しました。トヨタ自動車の販売店に派遣され、一月末で雇い止めにされたという女性には、地域の労働組合を紹介しました。

 各地の相談では、滋賀で、十年以上派遣されたブラジル人が解雇通告を受けたと訴え、即日、団体交渉を申し入れました。生活保護の申請へ同行する地方もありました。

 和歌山では、製造派遣の労働者から、約二十人が中途解雇されそうだとの訴えがありました。請負から派遣に変えられ、偽装請負から通算で六年以上になる違法な派遣。派遣先に直接雇用させようと、労働局への申告を呼びかけました。



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