2009年2月19日(木)「しんぶん赤旗」

都知事、大型開発誇る

施政方針 新銀行破綻 責任ふれず

都議会開会


 東京都議会の第一回定例会が十八日開会し、石原慎太郎知事が施政方針表明をおこないました。

 世界的な経済危機にともなう雇用悪化や都民生活の困難が深刻化するなかで石原知事は、「公共事業による雇用の創出」や医療対策などについて、都民要求を一定反映する立場を示さざるをえませんでした。

 しかし同時に、オリンピック招致を前提に昨年策定した「10年後の東京への実行プログラム2009」に五千九百七億円を計上し、オリンピック招致の推進のほか、圏央道などの大型幹線道路建設などで投資的経費を6・2%伸ばしたことを誇り、一メートルあたり一億円という膨大なお金をつぎ込む東京外環道建設を強調するなど、大企業のためのインフラ整備をうたいあげました。

 さらに、移転用地に新たな汚染物質の存在が判明した築地市場の豊洲移転を強行する姿勢を示しました。

 石原知事は、巨額の損失を出した新銀行東京について、今後も経営を支援すると表明。過大な計画を押し付けて経営を破綻(はたん)させたみずからの責任には一切言及しませんでした。一方、同行が十七日に発表した旧経営陣に対する損害賠償訴訟については、「今後の司法の場における解明を見守っていく」と述べるにとどまりました。


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