2009年2月6日(金)「しんぶん赤旗」

被爆地にくるな

米軍艦の入港に抗議

長崎 平和団体などが集会


 「ブルーリッジは出て行け!」「寄港ならしは許さんぞ!」。長崎の平和団体などが抗議するなか、米第七艦隊の旗艦ブルーリッジ(排水量一九、六〇〇トン、乗組員約千百人)が五日朝、長崎港に入港しました。

 ながさき平和委員会や憲法改悪阻止長崎県共同センターなど平和団体、民主団体が抗議集会を開催。約百四十人が怒りの声をあげました。

 集会では、「ブルーリッジは戦争行動を命令できる船。入港は軍事利用が目的だ。入港は許せない」「入港は戦争への道」など、各団体が、被爆地の港に核搭載可能艦船が入港することを批判。非核神戸方式を求める声や、米軍基地強化の一環だと指摘する発言が相次ぎました。

 長崎港に米艦船が入港するのは二〇〇六年以降四年連続で、通算十七回目です。在日米海軍などでは、「友好と親善」を入港の目的と説明しています。寄港に先立ち、県や長崎市は米領事館、外務省などに被爆地としての感情に配慮し入港しないよう申し入れていました。

 同艦は、九日午前出港予定です。

 被爆者の男性(68)は、「港の管理者である知事の態度いかんで入港は拒否できる。神戸方式を採用させ、核搭載艦船を入港させない決意を示さなければ」と話しました。

 米艦船入港に先立つ三日には、長崎県の日本共産党南部地区委員会と長崎市議団が、市長に対し入港撤回を求め申し入れました。



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