2009年2月4日(水)「しんぶん赤旗」

介護保険料値下げ

市表明 65歳以上来年度から

大阪・高槻


 新年度からの介護保険料を検討していた大阪府高槻市は三日、「高齢者福祉計画・介護保険事業計画」を検討していた社会福祉審議会福祉専門分科会(河野公一会長・大阪医大教授)を開き、二〇〇九年度から三年間の一号被保険者(六十五歳以上)保険料を、準備基金を七億円取り崩し、基準額(市民税世帯課税・本人非課税)を月額三千八百五十四円から三千八百四十円に引き下げる意向を説明しました。

 高槻市では給付見込額より実際のサービスが少ないため、準備基金は約九億二千万円(〇八年十二月末)になっており、この三年間で新たに六億四千円増えています。介護保険への国負担はサービス量に応じたもので、黒字分はすべて一号被保険者の保険料です。しかも、高槻市の場合、国負担は25%ではなく21・7%で国が負担しない分は、保険料に上乗せする仕組みで、もともと高い保険料になっています。

 今回の提案は、「黒字分を加入者に還元せよ」「こんなときだからこそ、少しでも値下げを」の声や運動に応えたものです。



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