2009年2月1日(日)「しんぶん赤旗」

新潟水俣病

謝罪と補償求める

患者会 国・加害企業を提訴へ


 新潟水俣病阿賀野患者会は三十一日、新潟市で役員会を開き、新潟水俣病認定審査会で会の患者の認定申請が棄却されたことなどをふまえ、国と加害企業を相手どり裁判闘争をすることを決定し、提訴を決意した患者らが記者会見しました。


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(写真)記者会見で決意を述べる山崎会長(マイクの人)ら=31日、新潟市

 役員会では、認定審査会の結果は、現在の行政認定制度では水俣病患者と認めさせることは困難であることが明らかになったと指摘。患者会の基本的要求の「三つの柱」(別項)を早急に実現し、被害者の訴えを聞こうとしない加害企業の昭和電工を司法の場で糾弾して、明確な謝罪と補償を求める裁判闘争が今こそ重要だとしました。

 提訴を決意した山崎昭正会長は「患者が高齢になっているので、なんとしても早く解決をはかりたい」と述べました。

 新潟水俣病共闘会議の中村洋二郎代表代行は「水俣病関西訴訟最高裁判決の基準に国が従わず解決がはかれない中、新潟で旗印を上げないと水俣病解決の本質が浮かび上がらない。共闘会議でも弁護団を再組織し、支援態勢を強め、六月ころをめざし提訴したい」と述べました。


 患者会の基本的要求の「三つの柱」 (1)加害企業の昭和電工と、第二の水俣病を防ぎ得なかった国の責任による解決を求める(2)水俣病被害者としての解決を求める(3)水俣病の被害を償うに足る一時金、療養手当、医療費助成を求める


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