2009年1月10日(土)「しんぶん赤旗」

国連車列砲撃される

1人死亡 ガザでの活動停止


 【カイロ=松本眞志】イスラエル軍は八日、パレスチナのガザ地区で支援物資を積載した国連の車列を戦車で砲撃し、パレスチナ人の運転手一人が死亡し、スタッフ二人が負傷しました。カタールの衛星テレビ・アルジャジーラによると、車列はイスラエル側が設定した午後一時から四時にかけての三時間の戦闘停止時間を利用し、ガザ地区北部のエレツ検問所を通過して救援現場に向かっていました。

 国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のジョン・ギング部長(ガザ地区担当責任者)は事件直後、「国連スタッフは常にイスラエル側と打ち合わせをしながら救援活動を行っていた」と語り、イスラエル軍は国連の車両であることを事前に知っていたはずだと指摘。「イスラエルに対する信用は失われた」と述べました。

 UNRWAのアドナン・アブハスナ報道官は「国連の施設・人員に対する(イスラエル軍の)敵対行為が著しいために、ガザ地区でのすべての活動の停止を決定した」と表明しました。


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