2009年1月9日(金)「しんぶん赤旗」

民主党活動方針案

「総選挙単独過半数」を明記

企業・団体献金拡大盛り込む


 十八日開催の党大会に提案される民主党の二〇〇九年度活動方針案が八日、明らかになりました。同方針案は、今年を「政権交代を実現する政治決戦の年」と位置づけ、「総選挙では過半数を獲得する」と単独過半数をめざすことを明記しました。

 活動方針案は十三日の常任幹事会で正式決定されます。主題は「日本は変わる!国民の生活が第一」、副題は「雇用を守り、暮らしを守り、地域を守る」。

 同方針案は、行き詰まる麻生自公政権に代わり、民主党が中心になってつくる政権像として「新しい政権・国民政権」を打ち出し、「政治・行政の仕組み、国民生活の仕組みを変え、安心して暮らせる『新しい生活』をつくります」としています。

 単独過半数を獲得するため「小選挙区での当選を展望できる候補予定者に対して支援を集中」する一方、前回総選挙で大敗した大都市部での態勢固めを強調。七月予定の東京都議選では都議会第一党をめざすとしています。参院における民主党主導を確保するため一〇年の参院選へ向けて態勢確立をはかるとしています。

 通常国会の取り組みについては「不況と失業の克服が最大の課題」とするとともに、「総選挙勝利と政権交代に向けた主戦場」と位置づけ、「国民新党、社会民主党など他の野党との連携、協力関係」を追求するとしています。

 組織活動では「与党支持の傾向が強かった諸団体における変化の波を的確に受け止め…相互理解と信頼関係をすすめます」として、農林漁業、中小企業、商店主や医師会など従来の自民党基盤へ切り込むほか無党派層の支持獲得を強調。また「国民政権の樹立のために幅広く各界に理解を求め、寄付の拡大をめざします」として、大企業・団体・労組献金の大幅な増額を求める方向を打ち出しています。


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