2009年1月5日(月)「しんぶん赤旗」

「年越し派遣村」村民集会

志位委員長のあいさつ


 東京・日比谷公園で四日に開かれた「年越し派遣村」の「村民」集会での日本共産党の志位和夫委員長のあいさつ(大要)は次のとおりです。


写真

(写真)「年越し派遣村」であいさつする志位和夫委員長=4日、東京・日比谷公園

 みなさんごくろうさまです。日本共産党の志位和夫です。

政治の責任で衣食住と雇用の確保を

 いまここで起こっていること、日本各地で起こっていることは、決して自然災害ではありません。ましてや、みなさんに責任があるわけでもありません。政治の責任でひきおこされている「政治災害」だと、私たちは考えております。(「そうだ」の声、拍手)

 「政治災害」ならば、政治の責任であらゆる必要な緊急の手だてをとり、解決しなくてはなりません。

 第一に、ここにおられるすべての方々、そして全国で同じように苦しんでいるすべての方々への衣食住を、政治の責任で、まず緊急に確保しなければなりません。

 厚生労働省の講堂から一月五日で追い出すなどということはもってのほかのことですが、その先についても、まずはしっかりとした安心ができる衣食住の確保、それを何をさておいても政治の責任でやらせなければならないと、私は決意しております。(拍手)

 第二に、安定した就労先を確保することが必要です。多くの方々が非正規雇用者として働き、職を奪われ、路頭に投げ出された方々です。こういう方々に安定した職業を保障する、これも政治の責任であります。

 第三に、生活保護についても、申請さえ受け付けないというひどい実態がまかり通っていますが、生活保護を受ける権利は、憲法二五条で保障された国民の権利でありまして、これを必要とするすべての方々が受給できるようになるよう、力を尽くしていきたいと思います。(拍手)

「派遣切り」防止・失業者支援の緊急立法を

 みなさん、こういういま派遣切りで苦しんでいらっしゃる人への緊急支援とともに、これ以上の被害者を出さない、そのための緊急対策もあわせてどうしても必要であります。

 私たちが、明日、五日から始まる通常国会で、超党派で、野党だけでなく、与党とも話し合って、すぐにやらなければならないと思っている課題がございます。それは「派遣切り」「期間工切り」防止のための緊急の特別立法措置が必要だ、このことを求めていきたいと思います。(大きな拍手)

 この間、厚生労働省の(「派遣切り」防止の)「通達」がでておりますけれど、これだけではなかなか雇用を守りきれません。がんばっておりますけれど、守りきれない。

 ならば緊急に法律を作らなければなりません。もちろん派遣法の抜本改正が必要です。こういう「使い捨て」労働をくりかえさせないためにも抜本的な改正が必要です。

 同時に、その前にまず、すみやかに与野党で合意して、緊急の立法措置で、「派遣切り」「期間工切り」をこれ以上許さないことが必要です。とくに三月末の(派遣・期間労働者の)契約満了後の大量解雇の恐れはきわめて深刻であります。

 これ以上の被害者を出さない、同時にいま「派遣切り」にあって苦しんでおられる方々の健康と命を守り、生活と住居と職業を保障するための特別措置をとる。そのための特別立法措置を、超党派でやっていきたい。このためにがんばりぬきたいと考えておりますので、どうかともにがんばりましょう。(大きな拍手)


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