2009年1月4日(日)「しんぶん赤旗」

解雇撤回・住居確保を

いすゞに労組側が協定案


 いすゞ自動車に対し、解雇撤回と雇用継続を求め、JMIU(全日本金属情報機器労働組合)いすゞ自動車支部は三日、都内で同社との五回目の団体交渉を行いました。

 組合側は、会社が期間工の休業を五日から始めようとしていることに対し、労資協定案を提示。(1)会社は解雇を撤回する(2)会社と組合は、会社の維持発展と雇用・労働条件の維持に協力する(3)会社は団体交渉で誠意をもって合意に努力する(4)派遣社員の住居確保に責任を持つ(5)以上の条件を守れば、会社は組合を通じて、期間工に合意解雇を申し入れることができるが、退職強要をしたときは中止させる。合意解雇に応じない期間工の休業について、当面一カ月は賃金100%を補償する―ことを提案しました。

 会社側は、次回八日の交渉までに検討するとしました。

 交渉後、JMIU本部の三木陵一書記長は「今後も雇用の継続を求めていく」と語りました。同いすゞ支部の松本浩利委員長は、東京・日比谷公園の「年越し派遣村」でボランティアが失業者を支援していると指摘。いすゞが「派遣切り」を行いながら、何の手だても取らないことを厳しく批判しました。

 これまで、会社側が派遣会社に派遣社員の住居確保を口頭要請すると約束していたことについて、今回は、五日に文書で要請すると約束。松本委員長は、「派遣社員の住居確保を最優先にしてほしい」と述べました。



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