2008年12月31日(水)「しんぶん赤旗」

定額給付金やめ社会保障を戻せ

テレビでこくた氏


 日本共産党の、こくた恵二衆院議員(国対委員長)は、二十九日夜放映のテレビ朝日系「ビートたけしのTVタックル」に出演し、年末の雇用対策などについて各党出席者と議論しました。

 はじめに大企業による非正規社員の大量首切りが議論となりました。こくた氏は、派遣労働を原則自由化した一九九九年、製造業にまで拡大した二〇〇四年の労働法制改悪をあげ、「いま改悪の狙いがはっきりした。(不況時に)派遣の首を切れるということだ」と強調。司会者も「(企業は)失業保険などをかけず、それで収益を上げてきた」と応じました。

 こくた氏は、第二次補正予算案の「目玉」としている二兆円の定額給付金について、NHKの世論調査でも「大いに役立つ」は1%にすぎないとし、「景気対策としてまともに考えた節がない。究極の選挙対策だ」と批判。「こういう金があるなら、削ってきた社会保障を元に戻すべきだ」と主張しました。

 公明党の松あきら参院議員は、「定額給付金は生活支援。景気対策ではない」などと強弁。出席者から「それなら、なぜ住民登録している人にしか払わないのか」「定額給付金も考え直したら」との意見が相次ぎました。

 こくた氏は、「しかも消費税増税の予約つきだ」と述べ、改めて撤回を求めました。

 番組ではまた、日本の過去の侵略戦争を正当化する論文を書き航空幕僚長を更迭された田母神俊雄氏の問題についても議論。こくた氏は、「この問題は田母神氏個人の問題ではない」と指摘。自衛隊内で侵略戦争美化の「歴史・国家観」教育のシステムがつくられていた問題、論文の狙いが自衛隊の海外派兵をすすめるために憲法との矛盾を取り払うことだったという問題などを指摘しました。



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