2008年12月25日(木)「しんぶん赤旗」

保育制度改変

取りまとめ年明けに延期


 保育制度改変を議論してきた厚生労働省の社会保障審議会少子化対策特別部会の大日向雅美部会長は二十四日、年内を予定していた第一次報告の正式な取りまとめを年明けに延期すると発表しました。

 同部会は十六日、市町村が保育実施に責任を持つ現行の仕組みを、保育所と保護者が直接契約を結ぶ方式=「新たな保育の仕組み」に転換する第一次報告案をおおむね了承しています。しかし、別に設置されている「保育事業者検討会」での議論とは隔たりがあります。

 厚労省によると、当初は二十六日の午前に事業者検討会を開き、そこでの議論も踏まえて午後に特別部会を開いて、取りまとめるスケジュールでした。年内の取りまとめを断念したことは、政府が押し切ろうとしている制度改変の矛盾を示すものですが、「新たな保育の仕組み」導入を目指す方針自体は変わっていません。



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