2008年12月17日(水)「しんぶん赤旗」

大企業は雇用守れ 春闘共闘

社会的責任求める

経団連前で緊急行動


 「労働者の使い捨ては許さないぞ」。全労連などでつくる国民春闘共闘委員会は十六日、派遣労働者らの雇用を守るよう大企業の社会的責任を求め、日本経団連会館前で抗議しました。約三百人が「大企業のボロもうけを労働者に回せ」などと唱和しました。財界側の春闘方針である「経労委報告」の発表にあわせた緊急行動です。


 全労連の小田川義和事務局長は、大企業が巨額の利益を見込みながら、御手洗冨士夫会長が大量解雇を「苦渋の選択」と正当化していることを批判。「雇用の維持に向けた明確な姿勢を示すべきだ」とのべ、解雇計画を撤回し、内需拡大による経済再生のためにボロもうけを労働者と中小企業に還元するよう求めました。

 各界の代表が「経団連にもの申す」としてリレートークで訴えました。

 自由法曹団の鷲見賢一郎弁護士は、経団連の会員企業が偽装請負の先頭に立ち、今また違法・無法の解雇をすすめていることは許せないと批判。「経団連に法律を守らせ、雇用を守り抜こう」と呼びかけました。

 日高教の代表は、高校生の内定取り消しが百四十二校と昨年から倍増したと独自調査をもとに告発。「若者の未来を奪うな」とのべました。

 JMIU(全日本金属情報機器労組)日本アイビーエム支部の代表は、約千人のリストラに対し、組合員を増やしてたたかっていると報告。「大企業の社会的責任を求め、正規も非正規も雇用を守らせる」と語りました。

 新日本婦人の会の代表は、「私たちがいつまでも黙って耐えると思ったら大間違い。労働者の反撃は始まっている」とのべました。



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