2008年12月3日(水)「しんぶん赤旗」
金集めパーティー 自粛ルール無視?
総務相の規範意識 いずこ
鳩山邦夫総務相(福岡6区)が今月十九日に東京都港区のホテルで、内閣の自粛規範に抵触する可能性のある政治資金集めパーティーの開催を予定していることがわかりました。政治資金を所管する大臣としての“規範意識”が問われます。
パーティーの会場は、東京プリンスホテルの「鳳凰の間」。一千人収容が可能で、「会費一人二万円」(鳩山事務所)といいます。
衆院解散・総選挙が先延ばしされたもとで、自民党国会議員は年末にかけ連日のように大規模な政治資金集めパーティーを開いています。
しかし、現職閣僚らの政治資金集めパーティーについては、二〇〇一年一月に閣議決定された「国務大臣、副大臣及び大臣政務官規範」で「国民の疑惑を招きかねないような大規模なものの開催は自粛する」と規定。鳩山総務相の今回のパーティーも大臣規範の適用対象になる可能性があります。
最近では、太田誠一前農水相が大臣規範に反して政治資金集めパーティーを計画していたことが問題となり、太田氏は開催を自粛しました(八月)。福田内閣時には額賀福志郎財務相が閣僚就任後もパーティーを相次いで開いていたことが問題となりましたが、福田康夫前首相は「政治団体が政治資金パーティーを開くことは認められている。国務大臣に限って一切全面禁止するということは適切ではない」(〇七年十一月二十六日の参院本会議)との立場をとりました。
鳩山総務相の政治資金集めパーティーが開かれる十九日は、〇八年分の政党助成金(年間三百十九億円)の四回目の交付が総務省から自民、民主、公明各党などに行われる日です。