2008年12月2日(火)「しんぶん赤旗」

骨髄バンクさらに普及を

白血病患者・家族ら「会」設立

新潟


 新潟県燕市で一日、「骨髄バンク命のアサガオにいがた」の設立総会が開かれ、白血病の患者・家族らが骨髄バンクの普及を訴えました。

 同会は、これまで活動してきた「にいがた骨髄バンクを育てる会」が、目標としてきたドナー登録が一月に全国で三十万人に達したことから解散するため、その活動を引き継ぎ、発展させるために結成されたもの。

 ドナー候補者のうち実際に骨髄を提供する人が六割にとどまっていることで、総会では「すべての患者が希望したときに骨髄の提供を受けられ、すべての患者が社会復帰できる社会を実現する」との設立趣旨を確認。ドナー拡大・実効ドナー三十万人推進のドナー登録会や「骨髄バンク語りべ」などの活動を決めました。

 十五年間活動してきた金子和子副会長(72)は「まだまだ骨髄バンクの活動は必要なので続けていきたい。一番大事なのは若い人にしっかりバトンタッチすることです」とあいさつしました。

 息子を白血病で亡くし、「命のアサガオ」運動で講演活動している丹後まみこさんが会長に就任。関係者が体験を語りました。

 息子を亡くした女性は「患者は骨髄適合者がいると思うと希望を持って生きられる。語りべになって命の尊さを訴えていきたい」と述べました。

 骨髄移植して社会復帰した男性は「一人でも多くの命が助かるために発言していきたい」と語りました。



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