2008年11月23日(日)「しんぶん赤旗」

首相「3年後」発言 「暮らしの負担分かるか」

消費税増税ノー 署名500万超す


 消費税廃止各界連絡会がよびかけている消費税増税に反対する請願署名が500万人を突破しました。麻生太郎首相の「3年後」の消費税増税宣言(10月30日)への国民の怒りは頂点に達し、署名への協力がさらに広がっています。


 消費税廃止各界連絡会が二十一日に東京・JR新宿駅東口でおこなった宣伝署名行動。署名をした七十五歳の女性は「家計の足しにする裁縫の道具を買いに来たの。私たちは一生懸命生きている。ぜいたく品に税金を高くすればいいのよ。生活必需品に税金をかけるのはおかしい」と我慢ならない様子。

 消費税をなくす青森市の会の宣伝には「麻生発言には家族で怒っていた。ぜいたくざんまいの麻生さんには毎日の暮らしにかかる消費税がどんなに重いものか分からないんだよ」「一回限りの給付金をエサに三年後にその何倍にもなる消費税増税とは。姑息(こそく)なやり方が気にいらない」と怒りの声が寄せられました。

 この間の原油、資材高騰、物価高で、全国商工団体連合会の「下げろガソリン、上げるな消費税」署名はこの二カ月半で六十三万人分にもなりました。

 マスメディアの世論調査でもNHK調査で、麻生首相の発言を「評価しない」が54%、「評価する」は40%と反対が多数となっています。

 請願署名は昨年四月から始めたもので、今年に入っての十一カ月間で二百万人分を増やしました。月平均二十万人分を増やしてきたことになります。

 各界連では麻生首相や政府の増税計画をやめさせるために、一日も早い一千万人署名の実現をよびかけています。

 各界連の加盟団体である日本共産党の志位和夫委員長は五日の記者会見で「消費税増税問題が総選挙の最大の争点の一つに浮上してきた。消費税増税を許さない国民的なたたかいを起こすことを心からよびかけたい」と訴えています。

 日本共産党の「総選挙政策」のうち、「消費税の増税に反対し、庶民生活を応援する減税を実施する」項では、(1)消費税増税に反対をつらぬく(2)消費税の食料品非課税を緊急に実施する(3)高齢者増税を元にもどす―を訴えています。


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