2008年11月21日(金)「しんぶん赤旗」

2度目の遺骨返還

旧日本軍に徴用された韓国人


 旧日本軍に徴用され、戦地などで亡くなった韓国人の軍人・軍属五十九人の遺骨が二十日、遺族に返還され、遺骨が保管されていた東京都目黒区の祐天寺で、追悼式が行われました。遺骨の返還は一月の百一人分に続く二回目です。

 遺族代表の金鍾益(キム・ジョンイク)さんは、結婚して一週間で徴兵され、亡くなった兄に「お母さんやお父さんと一緒にどうか安らかにお眠りください」と追悼の辞を述べました。

 韓国の権哲賢(クァン・チョルヒョン)駐日大使は「韓日間の友好と平和、未来志向の関係づくりは、過去を忘れることではなく、過去を直視し、解決のために真摯(しんし)に努力を傾けてこそ、真の芽が吹く」と強調。

 橋本聖子外務副大臣は一九九八年の日韓共同宣言を引用し、「痛切な反省とおわび」を表明しました。

 追悼式終了後、追悼の辞を述べた金さんは「日韓両政府の協力ですべての遺骨が遺族のもとに返還されることを期待しています」と語りました。

 韓国側によると、祐天寺が保管する朝鮮半島出身者約千人分の遺骨のうち、身元が確認されている韓国人は約三百人。日韓両政府は残りの遺骨返還や身元の確認に向けた作業をつづけていますが、炭鉱などに強制動員されて亡くなった人の調査は難航しています。

 参列した岩本正光さん(日朝協会代表理事)は、「協会としても早期の遺骨返還と全国に散在している遺骨の全面的な調査を日本政府に求めてきました。植民地支配に対する日本政府の根本的な反省が問われています」と話しました。


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