2008年11月14日(金)「しんぶん赤旗」

派遣法抜本改正へ「共同行動」発足

来月4日 東京・日比谷野音で集会


 「派遣切り」と呼ばれる派遣労働者の使い捨てを許さず、労働者派遣法の抜本改正をめざす共同行動の出発集会が十三日夜、東京都内で開かれました。

 共同行動は、作家の雨宮処凛さん、反貧困ネットワーク代表の宇都宮健児弁護士、漫画家の石坂啓さん、脇田滋龍谷大教授ら学者、文化人、弁護士らが呼びかけたもの。

 二百人以上が参加した出発集会では、十二月四日午後六時半から東京・日比谷野外音楽堂で開く、派遣法の抜本改正をめざす集会とデモ行進への参加を呼びかけました。

 政府の派遣法改定案は、日雇い派遣について規制を打ち出したものの登録型派遣を野放しにするなど極めて不十分な内容です。呼びかけ人の宇都宮弁護士は「派遣労働者が真っ先に切り捨てられる事態を許してはいけない。登録型派遣の禁止や均等待遇などを盛り込んだ抜本改正にさせよう」とのべました。

 航空会社や通信会社などで働く派遣労働者が「倉庫作業で十三年間も働かされてきたが突然雇い止めをされた」などと訴え。日本共産党、社民党、国民新党の国会議員や日本弁護士連合会の代表らが決意を語りました。

 日本共産党の山下芳生参院議員は、マツダに派遣労働者の雇い止め中止を申し入れたことを紹介。大企業による「派遣切り」を許さず、世論と運動を広げて派遣法を抜本改正させようと訴えました。



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