2008年11月9日(日)「しんぶん赤旗」

21世紀の道路行政を考える

道路公害集会開く


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(写真)35の運動団体が参加した道路公害反対運動全国交流集会=8日、大阪市

 「二十一世紀の道路行政と健康・環境を考える」と題した第三十四回道路公害反対運動全国交流集会が八日、大阪市で開かれました。同実行委員会の主催。三十五運動団体、約百五十人が参加しました。

 道路公害反対運動全国連絡会の橋本良仁事務局長が基調報告し、民意を無視した道路行政への厳しい批判が世論をつくり、行政に一定の変化を生じさせたと評価。「ムダで有害な道路建設を止めるには、運動団体や市民の連帯をさらにすすめることが重要」と提起しました。

 記念講演した島田章則・鳥取大学農学部教授が、自動車排ガスに含まれるナノ(超微細)粒子を含む浮遊粒子状物質(SPM)の身体への影響について、スライド写真や図を映し出しながら解説しました。

 島田氏は、ナノ粒子は微細なため、肺のフィルター機能を逃れ組織の深部に到達し、長期間にわたり滞留し蓄積すると指摘。「その一部は肺内の血管に侵入し、全身の臓器(脳、心臓、生殖器)および胎児に影響を与える可能性があることを示唆する実験結果が最近、報告されています」とナノ粒子の監視の必要性を強調しました。

 東京大気汚染裁判弁護団の西村隆雄弁護士、西川榮一・神戸商船大学名誉教授、高速道路から世界遺産・平城京を守る会の小井修一事務局長が報告しました。


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