2008年11月9日(日)「しんぶん赤旗」

反戦団体が声明

米世論変えた草の根運動


 【ワシントン=鎌塚由美】全米最大の反戦団体連合体「平和と正義のための連合」(UFPJ)は七日、民主党のオバマ上院議員の大統領当選について声明を発表しました。声明は「軍国・拝金主義から平和と正義の道へと米国の進路を変えるのはわれわれの仕事だ」と強調、草の根の運動推進の新たな決意を表明しました。

 声明は、オバマ氏の当選は、ブッシュ政権の諸政策への「最大の拒否」の現れだと述べ、多くの有権者が選挙の過程に参画したことを歓迎。過去六年にわたる同連合によるイラク反戦の草の根の運動が、「反戦の世論を過半数にするのに大きな役割を果たし」、それが「オバマ氏の選挙運動の成功の基礎づくりに役立った」と指摘しました。

 声明は、オバマ氏が四日の勝利演説で米国民に問題提起した「今回の選挙勝利は変化を起こすチャンスにすぎない」との言葉を引用。この「挑戦」に、国の進路を「平和と正義」に変える運動で「応える」と表明。「イラク戦争の終結が経済危機の解決と直結していることを米国民に知らせる」必要性などを今後の活動の方向として打ち出しました。


もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp