2008年11月7日(金)「しんぶん赤旗」

狙いは本土派兵だ

アフガン報告書 井上氏が指摘


 六日の参院外交防衛委員会で、日本共産党の井上哲士議員は、政府が五日に再提出したアフガニスタン調査報告書の「概要」について質問し、調査は「(自衛隊)地上部隊などの派遣の検討が目的ではないか」と追及しました。

 政府の調査は六月に行われ、ISAF(国際治安支援部隊)の活動状況などを情報収集したものです。

 井上氏は、「調査概要」では、国連やNGOが調査対象になっていない一方、基地内の生活関連施設の状況、基地内の防護壁等の状況、「ISAF/PRT(地方復興チーム)基地への輸送の具体的ルート・輸送手段」などの物資輸送状況まで細かく書かれていると指摘。「一般的調査でなく、実に具体的だ。地上部隊やヘリ部隊の派遣を念頭に置いた、そのための調査だったのではないか」と追及しました。

 「これをもって自衛隊派遣等を検討したのではない」と答えた河村建夫官房長官に対し、井上氏は「これだけの調査をしながら目的も調査結果の活用もあいまいだ。さらに中身を明らかにすべきだ」と表明しました。



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