2008年10月24日(金)「しんぶん赤旗」

市長リコールへ市民決起

市立病院休止強行に怒り

千葉・銚子


 市長が市立総合病院の休止を強行した千葉県銚子市の市民センターで二十三日、市民約六百人が岡野俊昭市長のリコールをめざす決起集会を開きました。集会は「何とかしよう銚子市政」市民の会を設立し、市長リコールにむけ、解職請求署名の受任者の募集、有権者の三分の一(約二万四百人)の署名めざし活動することなどを確認しました。

 銚子市では、岡野市長が二〇〇六年の市長選での「市立病院を必ず守る」という公約を覆し、七月に突然、病院休止を発表。五万人におよぶ存続を求める市民の署名を無視し、十月から全面的に診療を休止しました。これに対し、署名に取り組んだ市民団体などが、市長リコールを求める活動を進め、この日まで署名の受任者は千人にのぼりました。

 代表に選ばれた茂木薫さん(58)は、「入院患者が追い出される姿に市民は悲しい思いをした。ここでなにかしなければ納得できないという人たちを代表してリコールをすることに。欠陥商品を新しい商品に換えよう」と決意を表明。「民主的な市政を回復させ、公的医療の再生と将来に夢を持てる安心安全なまちづくりを進める推進母体に」との設立宣言を読み上げました。

 支援のあいさつには、九月末まで市立総合病院に勤務した松井稔医師と公的医療を守る運動をすすめる匝瑳(そうさ)市民病院の医療ソーシャルワーカー、勝浦佳子さんがたち、松井医師は「最後まで診療するという意思のある十数人の医師を市長は首を切った。リコールは“ドクターストップ”。市長をやめさせるため力を貸してください」と訴えました。



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