2008年10月8日(水)「しんぶん赤旗」

未払い残業代払え

居酒屋勤務6人の青年 労組結成し提訴


 居酒屋チェーン店「Chanko Dining若」「魚群探知機」に勤務する二十五歳から三十一歳までの男性六人が七日、過去二年間の未払い残業代約千八百万円の支払いと、労働基準法に基づいて残業代と同額の付加金を求めて京都地方裁判所に提訴しました。

 訴状によると、両店を運営する株式会社ディバイスリレーションズ(井上拓也代表取締役、本社大阪)は、原告らに、一日八時間を超える分の労働に対して賃金を一切払っていませんでした。

 原告らは、今年七月初旬、未払い賃金と付加金の支払い、タイムカードや就業月報の開示を請求しました。しかし、会社側は先月上旬、不完全な金額しか提示せず、資料も開示しませんでした。

 若者たちは、七月十二日に全労連全国一般労組京都地本京都一般合同労組のディバイス分会を結成。提訴後、原告で同労組分会長の岡本泰博さん(31)は「タイムカード管理がきっちりできていない会社と対等に話をしていくために結成に至りました。多いときは月三百時間労働の月もあり、体調を崩す人もいた」と話しました。

 弁護団は「サービス残業は犯罪なので、付加金は制裁の意味もある」と説明しました。



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