2008年10月7日(火)「しんぶん赤旗」
ブラジル地方選
与党、主要都市で勝利
変革への期待示す
【メキシコ市=島田峰隆】ブラジルで五日、全国の市町村の首長や議員を選ぶ大型地方選挙が行われました。注目された全二十六州の州都の首長選挙では、労働党をはじめルラ連立政権の与党候補が十四市で勝利。同政権が進める貧困層支援などの政策への支持と、いっそうの社会変革に対する期待が示されました。
与党候補が勝利した十四市のうち、北東部セルジペ州の州都では、ブラジル共産党(PCdoB)の現職市長が51%と二位の野党に30ポイント差をつけて再選されました。野党が勝利したのは南部パラナ州の州都だけです。
その他の十一州都では、過半数を獲得した候補がいないため、今月二十六日に上位二者の候補者による決選投票が行われます。
最大都市サンパウロでは、開票率99%の段階で、労働党のマルタ・スプリシ候補が32%を獲得。野党民主党の現職、カサブ市長(33%)に1ポイント差まで迫りました。
今回の選挙は二〇一〇年に行われる次期大統領選挙の前哨戦とされます。選挙戦では、治安やインフラ整備など地域特有の争点に加え、社会的不平等や貧困の克服など全国的課題も議論になりました。与党側は二〇〇三年に発足したルラ政権による社会変革の成果と継続を訴えました。
ルラ政権は、「飢餓ゼロ」を掲げて、一定基準以下の貧困層向け手当の支給や地方の電気設備の改善など貧困対策を続けてきました。ここ数年の経済の高成長も背景に、選挙前の世論調査では大統領の支持率は60―80%に達していました。

