2008年9月10日(水)「しんぶん赤旗」

汚染米の流通禁じよ

吉井・紙両議員 農水省に要請


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(写真)汚染米転売事件で申し入れをする紙議員(右端)と吉井議員(その左)=9日、農水省

 「カビ毒や農薬に汚染されたミニマムアクセス米は、廃棄処分とし、国内流通を禁止せよ」。日本共産党の吉井英勝衆院議員と紙智子参院議員らは九日、農水省を訪れ、汚染米転売問題について、太田誠一農水相あてに党国会議員団の申し入れを行いました。高橋ちづ子衆院議員の秘書も参加しました。

 申し入れはこのほか(1)非食用の米穀は中間加工業者ではなく直接需要者に販売し転用を防ぐこと(2)ミニマムアクセス米の輸入時の食品検疫検査を全量検査にすること(3)三笠フーズの食用転用米の販売先を調査公表し、汚染の可能性のある商品の回収をすること(4)全国いっせい点検対象業者の食用転用の有無について早急にその事実を公表すること―など。

 吉井氏はとくに、「食用にしてはならない汚染米を、農水省が食料を扱う業者に売ったのがそもそも問題」と同省の姿勢を批判。汚染米が絶対に人間の口に入らない体制の確立を求めました。

 紙氏は、三笠フーズ関係者が汚染米の食用転用を「(同業者は)どこでもやっている」と一部メディアで証言していることも紹介。「調査結果をいち早く公表することこそ、消費者は安心し、風評被害も防ぐことができる」と強調しました。

 応対した同省の平尾豊徳総合食料局次長は「ご指摘の点も含め、改善すべきものは抜本的に改善していく」と答えました。



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