2008年8月25日(月)「しんぶん赤旗」

北京五輪 閉幕

友情の輪 アジア発

ロンドンへバトン


 【北京=五輪取材団】「一つの世界、一つの夢」を掲げた二十九回目の夏季オリンピック・北京大会は二十四日夜、国家体育場(鳥の巣)で閉会式を行い、十七日間の熱戦の幕を閉じました。


男子マラソン ワンジル優勝

 午後八時(日本時間午後九時)から始まった閉会式には、204の国と地域の旗を掲げた選手たちが笑顔を浮かべながら入場。続いて各国選手団が走って場内にあふれ出てきました。国旗を振ったりビデオカメラを回したりしながら円形に並んだ色とりどりの旗を囲みました。

 国際オリンピック委員会(IOC)のロゲ会長が「大会を通して世界は中国のことを学び、中国は世界のことを学んだ。選手は素晴らしい能力を発揮した。本当に特別な大会だった」とあいさつ。五輪旗が北京市長からロゲ会長の手を経て次期開催地のロンドン市長に手渡されました。英国サッカー界のスター、デービッド・ベッカム選手も参加してセレモニーを盛り上げました。

 陸上最終種目の男子マラソンはサムエル・ワンジル選手(ケニア)が五輪新記録の2時間6分32秒で優勝しました。日本勢は尾方剛選手が2時間13分26秒の13位で入賞を逃し、佐藤敦之選手は完走した中では最後の76位でした。

 バスケットボール男子は米国がスペインを下して2大会ぶりの優勝を果たし、バレーボール男子も米国が一九八八年ソウル五輪以来5大会ぶりの金メダルを獲得しました。

 今大会の日本のメダル数は金9、銀6、銅10の計25個。金16、銀9、銅12の計37個を獲得した前回アテネ五輪と比べ、金で7個、総数では12個下回りました。


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