2008年8月22日(金)「しんぶん赤旗」

非正規センター発足祝う

“連帯・前進を” 全労連が集い


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(写真)非正規センターの発足祝賀会であいさつする大黒議長=20日、東京都内

 全労連は二十日夜、七月の定期大会で設置した「非正規雇用労働者全国センター」(非正規センター)の発足を祝うつどいを東京都内で開きました。パートや派遣など非正規労働者と政党、女性団体、弁護士、学者など各団体代表ら約百二十人が参加しました。

 全労連はこれまで四つの連絡会・ネットワークがパート・臨時社員、ヘルパー、外国人、派遣・請負労働者の問題に取り組んできました。

 非正規センターは、これらの運動を束ねてさらにたたかいを前進させるとともに、学者や文化人、弁護士などと協力して政策提言や調査研究、情報発信などに取り組むほか、非正規労働者の労働と生活をまるごと支援するセンターとして発展をめざしています。

 あいさつした同センター代表の大黒作治議長は、非正規雇用の問題に取り組むことは日本社会が求めている課題であり、労働運動の発展にとっても欠かせない問題だと強調。正規労働者と非正規労働者が連帯して要求を前進させるとともに、労働者の未来を開くためにセンターを大きく発展させようとのべました。

 日本共産党の小池晃参院議員をはじめ自由法曹団、いのちと健康を守る全国センター、労働運動総合研究所の代表らがあいさつ。小池氏は、「たたかいのセンターとして大きな役割を発揮してほしい」とのべました。

 非正規労働者のリレートークでは、大阪府の「橋下行革」による解雇計画とたたかう府立高校非常勤職員が「大阪の教育の質の低下につながる」と告発。登録ヘルパーの女性は、時給九百六十円で、「休日も働かないと生活が成り立たない」と訴えました。

 労組に入って解雇を撤回させたパチンコ店のアルバイト男性は「多くの人に組合に入ってほしい。センターができて非正規の人たちの力になる」と発言。上司のセクハラを提訴した中国人女性も「労働組合がなかったら私はどうなっていたかわからない」と語りました。

 つどいでは初年度の活動として、労働者派遣法の抜本改正や青年の働き方や健康の実態調査と政策提言などを行うことが紹介されました。

 日本共産党国民運動委員会の水戸正男副責任者が出席しました。


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