2008年8月20日(水)「しんぶん赤旗」
ODA事業
トンネルに亀裂
ベトナム PCIが受注工作
【ハノイ=井上歩】日本の政府開発援助(ODA)を受けて建設中のサイゴン東西ハイウエー建設事業(ホーチミン市)で、サイゴン川の川底に埋めるトンネル区間(沈埋函=ちんまいかん=)のコンクリートに亀裂が発生し、ベトナム政府が原因究明に乗り出していることが十九日までにわかりました。サイゴン東西ハイウエーは、「パシフィックコンサルタンツインターナショナル」(PCI)元常務らがコンサルタント業務受注のためホーチミン市担当幹部にわいろを提供したとして逮捕された案件。
ベトナム各紙の報道や施工関係者によると、ことし三月ごろ、地上で建造中の沈埋函四つの横壁に、長さ二―三メートル、幅最大一ミリの亀裂が多数入っているのが見つかりました。現在、国家建設プロジェクト検査委員会が原因を調査しています。
タインニエン紙十九日付は、この問題について建設省担当局長が「コンクリートの構造は安全性などの基準を満たしていなければならない。欠陥があった場合は修復する。この故障は(沈埋函を)作り直すほどの度合いではないと思う。コントロールできるトラブルだ」とするコメントを伝えています。
同事業のトンネル部分は大林組が施工。コンサルタント業務はPCIなど四社(うちベトナム企業二社)が受注しています。

