2008年8月9日(土)「しんぶん赤旗」

米原潜ヒューストンの入港拒否表明

長崎県、共産党申し入れに


 米原子力潜水艦ヒューストンが二年以上も放射能漏れを隠し続けていた問題で、日本共産党長崎県委員会(山下満昭委員長)は八日午前、知事にたいし米原子力艦船の入港拒否を申し入れました。応対した古川弘・県防災危機管理監は、「放射能漏れの原因が究明されるまでは、ヒューストンの入港を県として拒否する」と言明しました。

 申し入れで、山下委員長は「『安全神話』は完全に崩れた。被爆県の知事として、県民の安全を守るために、米原子力艦船の入港拒否を日米政府に強く要請すべきだ」と求めました。古川氏は、「他の艦船については、地位協定上拒否できない」などと答えました。

 山下委員長らは、原子力艦船の入港拒否を再度要請するとともに、被爆県民の代表として、「アメリカにも直接抗議すべきだ」と強調しました。申し入れには、堀江ひとみ県議も参加しました。

 長崎県は八日午後、外務省に対して「ヒューストンの安全性が確認されない限り佐世保港への入港は認められない」との立場を外務省に伝えました。

 ヒューストン以外の米原子力艦船の入港は容認するといいます。

 佐世保市もすでに、ヒューストンの入港拒否の立場を表明しています。



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