2008年8月4日(月)「しんぶん赤旗」
北京は五輪色
“友好のきっかけに”
厳戒態勢も
【北京=代田幸弘】「同一个世界 同一个梦想」(ひとつの世界 ひとつの夢)。オリンピック開幕を八日に控えた北京市内は大会スローガンやシンボルマーク、マスコットが各所に鮮やかに飾られ、海外からの観光客も目立ち始めています。
メーン会場の国家体育場(鳥の巣)や水泳センター(水立方)をはじめ競技施設が集まる五輪公園の周りは日曜日の三日、記念写真をとる観光客らであふれかえりました。友人と見物にきていた旅行関係の専門学校に通う李薫礼さん(18)=女性=は、「ほかの国との友好のきっかけになればいい。一生に一度の体験に、とてもわくわくしている」と胸を躍らせていました。
二日夜には、鳥の巣で開会式のリハーサルが行われ、花火が打ち上げられると、北京の夜空は赤や白に染まりました。開会式の演出は極秘で、報道陣にも非公開です。先に韓国のテレビ局がリハーサルの模様を放映したため、この日は厳重な警備が敷かれました。
歓迎ムードが高まる一方で、先月、雲南省昆明市で路線バス爆破事件が起きたこともあり、地下鉄駅の改札口では全乗客に手荷物のエックス線検査を義務づけ、ペットボトル入り飲料も係員の前で飲んで安全を証明させられます。路線バスには警察官が乗り込み、手荷物を調べています。
五輪公園周辺は特別の交通規制が敷かれました。付近に住む市民の車も、事前に発行された通行証がないと入れません。「不便でしかたがない」との声も聞きました。
しかし不満や批判の声はあっても、市民の多くは中国の歴史に新たな一ページを刻む五輪を期待しています。
大会は八日の開会式に先立ち、六日からサッカーの予選が始まります。

