2008年8月4日(月)「しんぶん赤旗」

米駐日大使 原爆投下を正当化

「廃絶へ逆流」

被爆者・海外代表ら広島で座り込み


 広島県原水協(大森正信筆頭代表理事)と広島県被団協(金子一士理事長)は三日、シーファー駐日米国大使が原爆投下について「戦争終結を早めるため必要だった」と発言したことにたいし、広島市中区・平和公園の原爆碑前で抗議の座り込みをしました。原水爆禁止二〇〇八年世界大会・国際会議に参加中の海外代表が合流しました。

 参加者らは原爆碑に黙とうした後、「原爆投下が『より多くの命を救った』発言に抗議する」という横断幕を掲げ三五度の炎天下、座り込みました。「原爆投下は国際法に反する非人道的行為であり、どんな理由があっても絶対に正当化できるものではない」とする抗議文を採択しシーファー氏あてに送付しました。

 県原水協の大森正信筆頭代表理事は「シーファー発言は、アメリカ政府の公式声明ともいえるものです。核兵器廃絶への大きな逆流だ」と批判しました。

 海外代表から「原爆の投下は冷戦の始まりだった」「シーファーがやるべきことは真実を学び知らせることだ。ここへきて謝るべきだ」の発言がありました。

 シーファー大使の発言は、一日に福岡県宗像市でおこなった、高校生を対象にした講演後の質問にこたえたものです。



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