2008年8月3日(日)「しんぶん赤旗」
“保育制度壊すな”
合同研究集会に1万人
第四十回全国保育団体合同研究集会が二日から三日間の日程で、東京都内で始まりました。よりよい保育、ゆたかな子育てをめざして、一万人を超える父母、保育士、地域の人たちの交流がスタートしました。
東京都江東区の有明コロシアムで開かれた全体会のオープニングは、ボディーパーカッションや東京大江戸音頭など、保育園児も含めた総勢三百五十人がにぎやかに舞台をかざりました。
開会あいさつにたった全国保育団体連絡会会長の上野さと子さん(実行委員長)は「いま、保育環境は特別厳しいなかにある」とのべ、「財界の強い意向で、国と自治体の責任による格差のない公的保育制度が根底から解体されようとしています。子どもの豊かな成長・発達を保障できる保育制度の解体は許せない」と訴えました。
オープニングフォーラムでは、貧困と格差が広がるなか、保育も市場化でコスト削減、競争原理が持ち込まれている問題が指摘され、子どもの権利を守るため、何をすべきかを学び合いました。
兵庫県尼崎市の公立保育園の母親(37)は、公立保育所の民営化に直面し、裁判にいたった経過を報告。「子どもたちが大好きな保育所をどうしてつぶすのか、簡単にあきらめたくなかった」と涙ながらにのべました。一人から始まった運動が、裁判提訴には、六十五世帯中三十七世帯が参加することになった広がりを語ると、涙ぐむ人が目立ち、大きな拍手につつまれました。
進行役の明星大学教授・垣内国光さんは「合研は、学びあい、語り合い、つながりあって子どもたちの意欲が育つ保育をつくってきた。その基盤となる保育制度をこわそうとする動きを許さない運動を広げましょう」と訴えました。

