2008年8月1日(金)「しんぶん赤旗」
「高島易断」
被害3億2000万円以上
弁護団会見 5月以降の相談249件
高島易断霊感商法被害弁護団(山口広団長)は三十一日、「家族が不幸になる」と高額な祈とうをし、全国で被害を広げている「高島易断」を名乗るグループについて、東京・千代田区の弁護士会館で記者会見を開き、被害の実態を告発しました。
「高島易断」グループにかかわる相談件数は五月以降、二百四十九件にのぼり、被害金額も三億二千万円以上に及んでいます。
弁護団によると、交渉によってすでに返金されて解決したケースもありますが、小澤茂男氏(宗教法人・幸運の光代表者、高島易断崇鬼占・相談本部責任者)がかかわるグループについては、交渉を拒否するなどまったく誠意ある対応がみられません。
弁護団が明らかにしたケースでは、東京のパニック症候群の四十代女性は、祈とうを受けた翌日に、数珠などの入った木箱が宅配便で送られてきて、百九十万円を支払いました。神奈川県に住む五十代半ばの会社員男性は、子どもが不登校であることを悩んでいる時に、祈とう代などで百九十七万円の被害にあいました。
同弁護団は一日に、小澤氏あてに通知書を送り、被害者二十一人が支払った計三千九百十九万二千円を、速やかに返金するよう求めます。また、山口団長らは五日、東京・渋谷区の崇鬼占相談本部を訪ね、誠意ある対応を求めることにしています。