2008年8月1日(金)「しんぶん赤旗」

2200億円社会保障削減の閣議了解

日本医師会が批判


 日本医師会(唐沢祥人会長)は三十日、政府が二〇〇九年度予算の概算要求基準で、「社会保障費二千二百億円削減」を閣議了解したことを批判する見解を発表しました。見解では、「現在の医療崩壊の元凶は行き過ぎた社会保障費、とりわけ医療費の削減にある」「医療現場の努力もすでに限界を超えており、社会保障費の機械的削減の撤回こそが、地域医療再生の第一歩である」と指摘。このことは医療関係者、国会議員の認識になっているにもかかわらず、「二千二百億円の機械的削減の撤回が見送られたことは、極めて遺憾である」としています。また、「政府がいまなすべきは、状況の悪化に対応して、社会保障費削減方針を撤回し、社会保障に対する国民の安心感を醸成する強力なメッセージを発信すること」と強調。日本医師会として、年末の予算編成に向け、「社会保障費の機械的削減の撤回」を実現するため、「新たな活動を展開していく」としています。

 見解では、政府が決めた社会保障についての「五つの安心プラン」についても、「『社会保障の機能強化』の根幹である、社会保障費の財源確保について明記されていない」と批判しています。



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