2008年7月31日(木)「しんぶん赤旗」

米軍再編の容認だ

座間・連絡協解散 共産党県委が見解

国・市長の態度批判


 日本共産党神奈川県委員会は三十日、「キャンプ座間米陸軍第一軍団司令部等の移転に伴う基地強化に反対する座間市連絡協議会」(会長、星野勝司市長)の総会(二十八日)で、同協議会解散や、市役所などにある移転反対の懸垂幕・横断幕の撤去を決めたことに抗議する見解を発表しました。

 見解は、防衛省と座間市が「基地の恒久化解消策」として「負担軽減」を話し合う協議機関の設置を含む確認書を交わしたが、基地の整理・縮小・撤去の具体策は明らかにされていないと指摘。国・市の協議機関では米軍再編が協議テーマにならず、加えて横断幕撤去や市連絡協議会解散を求めるなど、「米軍再編の実質的な容認といえるもの」と批判しています。

 見解は、県民・市民が六万人の署名運動、集会・デモ行進などでキャンプ座間への米陸軍第一軍団司令部移転に自治体ぐるみで反対してきたことに言及。これにたいし「確認書」は「『米軍再編』容認に大きく舵(かじ)を切るものとして到底認められるものではない」と述べています。

 星野市長の態度急変について、「市民とともにたたかってきた立場をなげすてるもの」と批判。こうした手法を押し付けた「国の横暴に強く抗議」しています。

 九月の座間市長選では基地強化・恒久化を容認するか否かが最大の争点になるとし、これを許さない市長候補である、かもい洋子氏の勝利へ奮闘する決意を表明しています。



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