2008年7月10日(木)「しんぶん赤旗」

「海外派兵部隊」を調査

塩川議員ら、陸自視察 宇都宮


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(写真)中央即応連隊長(右から2人目)から説明を聞く塩川衆院議員(左から4人目)ら一行=9日、陸上自衛隊宇都宮駐屯地

 日本共産党の塩川鉄也衆院議員らは九日、宇都宮市の陸上自衛隊駐屯地を視察、自衛隊初の「海外派兵部隊」の中央即応連隊などの実態を調査しました。

 綾部澄子党北関東ブロック国政対策委員長、野村節子栃木県議、荒川恒男、福田久美子両宇都宮市議など二十一人が参加しました。

 調査したのは陸自宇都宮駐屯地、北宇都宮駐屯地。宇都宮駐屯地では中央即応連隊の山本雅治隊長(一佐)が応対し、「即応連隊は、関東周辺に集中する即応集団の各部隊との地理的利便性や敷地などの収容力から宇都宮に配備された」「どんな海外任務にも対応できる柔軟なニーズに応えられるように編成された、これまでにない部隊だ」などと語りました。

 塩川議員が「小学校付近のグラウンドで人形を標的にした射撃訓練は問題ではないか」と指摘したことにたいし、同隊長は「『赤旗』で報道され、今後は見えないように配慮したい」との考えを示しました。

 陸自初のヘリコプター旅団が配備された第一二旅団の部隊が置かれている北宇都宮駐屯地では、駐屯地司令らが「国際緊急援助隊」などの海外任務で待機態勢にあることを説明。この中で、年間約百日前後の夜間飛行訓練を実施していることを明らかにしました。

 参加者からは「米軍とともに海外で戦争する自衛隊の危険な実態を住民に広げたい」などの声が相次ぎました。

 塩川衆院議員は「基地の機能が海外派兵に向けて強化されていることを痛感した。騒音問題などでは住民の声を無視できず一定の改善をさせるなどの変化もある。住民の関心と合わせて憲法九条の立場からの告発などの取り組みをさらに強めたい」と語りました。


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