2008年7月9日(水)「しんぶん赤旗」

国民監視

自衛隊文書と認める

仙台地裁口頭弁論 次回から内容の審議


 陸上自衛隊情報保全隊が国民を監視していた問題で、監視対象とされた宮城県内の住民が監視の差し止めを求めた訴訟の第四回口頭弁論が七日、仙台地方裁判所でありました。

 内部文書が自衛隊作成かどうかの認否を国が拒否するなか、裁判所は事実上、自衛隊の内部文書であることを認め、次回から内容の審議に入ることを決めました。

 前回の口頭弁論で裁判所から認否を求められた国の弁護人は、六月二十五日付の準備書面で一部の文章が防衛省の定める形式に「合致している」ことは認めるとしながらも「認否しない」と回答しています。

 原告側の小野寺義象弁護士が、「防衛省に問い合わせた結果だろうが、内容も確認したのか」と詰め寄ったのに対し、国は「答えられない」とのべ、あくまでも認否はしないという態度に固執。畑一郎裁判長が文書成立についての議論はここでやめ、内容の議論に入りたいと提案したものです。


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