2008年7月5日(土)「しんぶん赤旗」

学費の負担を下げて

全学連が国会で各党要請


 全日本学生自治会総連合(全学連)は四日、大学の学費値下げ、低所得家庭の学費負担の軽減策を強化することなどを求めて各党の議員に要請しました。日本共産党、民主党、社民党、国民新党の議員は「学費の負担軽減、大学予算増額をもとめる請願署名」の紹介議員になるとの意思を表明しました。要請には全国から八十七人の学生が参加。全日本医学生自治会連合が共催しました。

 全学連の大嶋祐介委員長は高学費に苦しむ学生の声を集めた「学費・雇用黒書2008」(約八千人分)を示し、「学生の声を伝え、学費値下げが求められていることを訴えよう」と話しました。

 実家に借金があり、これ以上値上げしたら大学をやめなければならないという信州大学の学生は国立大学の学費を私立大学並みに上げるという財務省の試算について学部内で署名と一言カードを集め、大学に通えなくなるからやめてほしいとの声が多かったと紹介。「値下げの政策を打ち出してもらえるように訴えたい」と述べました。

 東京の和光大学の学生は「学費ゼロネット東京」で集めている学生の実態調査と独自のアンケートを集め、大学側との協議を始めると話しました。「お昼は百円の菓子パン一つ」「課外授業の資金援助を親から受けられなくなった」との声を示し、「お金のあるなしで学生が分断されている現状はおかしい。学問は周りの人と一緒に学ぶもの。学問の在り方としても訴えたい」と述べました。

 日本共産党からは石井郁子衆院議員の秘書が応対。党が発表した減免枠の引き上げや世帯年収四百万円以下は授業料免除、奨学金をすべて無利子に戻すなどの「学費提言」を紹介し、共同することを確認しました。



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