2008年7月1日(火)「しんぶん赤旗」

6カ国協議

米中連携を確認

胡主席とライス長官会談


 【北京=山田俊英】中国訪問中のライス米国務長官は三十日、北京の人民大会堂で胡錦濤国家主席と会談しました。中国外務省によると、ライス長官は「米中関係を引き続き発展させ、六カ国協議プロセスを推進するため協力を強めたい」と語り、連携を確認しました。


 胡主席は「米中関係の発展は世界の平和、安定、発展に重要な影響を及ぼす」と指摘。「米国内情勢や国際情勢にどんな変化があっても、米国と建設的協力関係を発展させる方針は変わらない」として、次期政権とも良好な関係を続ける考えを示しました。

 ライス長官は同日、温家宝首相、二十九日には楊潔篪(ようけつち)外相と会談しました。

 ライス長官は楊外相との会談後、共同記者会見で、北朝鮮による核計画の申告に関して「朝鮮半島は紛争の源から協力の源へ転換の入り口にある」と評価し、「完全な非核化に進むため、両国は強い関係を続ける」と表明。人権問題などで意見の違いはあるが「国際社会で多くの挑戦を解決するため米中は共同するしかない」と強調しました。

 楊外相は、北朝鮮の申告で非核化プロセスに「重要な進展があった」と評価し、「第二段階の残りの行動を全面的かつバランス良く実施する」と述べました。



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