上水道・水路復旧早く

共産党、防災相に要請

　岩手・宮城内陸地震の被災者救援について、日本共産党対策本部（本部長・市田忠義書記局長）は十七日、泉信也防災担当相に申し入れました。穀田恵二本部長代理と高橋千鶴子事務局長、塩川鉄也衆院議員、仁比聡平、紙智子両参院議員が参加しました。

（写真）泉信也防災担当相（中央）に申し入れる日本共産党国会議員団。右から塩川、高橋、穀田、（１人おいて）仁比、紙の各議員＝17日、内閣府

　申し入れではライフラインの確保、とりわけ上水道の復旧の遅れへの対策を要請しました。泉担当相は「上水道はかなり遅れている。関係大臣とも連携して早急に対応したい」と答えました。

　また、被災地の多くが農村であることから、水路の復旧を求めたのに対し、泉担当相は「稲作にとって今が大切な時期。水路の復旧は急ぎたい」と述べました。

　地震発生当日に現地入りした高橋事務局長は、被災地の多くが合併で自治体が広くなったため、被害の実情がつかめないとの声が上がっていることをとりあげ、災害査定などで国の人的支援を求めました。

　泉担当相は「私も現地で実情を聞いた。合併された行政区では人も財源もないと話していた。現場に通じた技術者がいないことは決定的だ」と対応が必要なことを認めました。

　住宅再建について、災害救助法の住宅応急修理と改正被災者生活再建支援法の柔軟適用を求めたのに対し、泉担当相は「どうすればもれなく支援できるのか、実態をよくつかんでいきたい」と述べました。高橋氏らは改正支援法が成立して以降、最初の大規模災害であることを強調し、積極活用するよう重ねて求めました。

◇

　同日、党対策本部は第一回会議を開き、現地を調査した高橋、仁比両氏から報告を受け、それをもとに今後の対応を協議しました。