2008年6月7日(土)「しんぶん赤旗」

30人学級を東京で

都民集会 父母・教員 幅広く訴え


 少人数学級を全国で唯一実施していない東京都に三十人学級の実現を求める都民集会が六日、東京都千代田区の日本教育会館で開かれ、六百五十人が参加しました。著名人八氏が呼びかけ発足した「東京で三十人学級を実現させる連絡会」が主催。

 呼びかけ人三氏が登壇し、「三十人学級は教育の質を変え、子どもが主人公の教育の条件をつくる」(堀尾輝久東大名誉教授)「フィンランドでは二十人学級に踏み出すのに、日本は四十人学級で、教育の公費負担がGDP比で先進国中下から二位」(福田誠治都留文科大教授)「教員の心の病が増え、四十人学級が先生の負担になっている。少人数学級で先生の負担を軽くする措置を」(藤田昇・元江戸川区教育長)と語りました。

 松崎頼行元埼玉県鶴ケ島市教育長が少人数学級を導入した経緯を語り、「子どもが学ぶ喜びを感じられ、先生も教材研究の時間がつくれるようになった」と紹介、「都はオリンピックよりも少人数学級を」と語ると会場から大きな拍手があがりました。

 子育て中の父母や教員らが、三十人学級への思いを語り、都教組(全教加盟)の中山伸、東京教組(日教組加盟)の谷口滋両委員長が三十人学級の実現を求める署名運動を訴えました。集会は「『どの子も健やかに成長してほしい』の願いを一つに、三十人学級実現の声を東京のすみずみに広げよう」とのアピールを採択、十二月都議会にむけ請願署名を集めることを確認しました。



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