2008年6月7日(土)「しんぶん赤旗」

児童扶養手当受給 過去最高の100万人

「母子家庭白書」を閣議決定


 母子家庭に支給される児童扶養手当の受給者が九十九万八千九百四十二人(今年二月末現在)と過去最高を更新したことが六日閣議決定された「母子家庭白書」でわかりました。昨年と比べ一万人以上増加しました。

 母子世帯の一世帯当たりの平均所得金額は二百十一万九千円(二〇〇六年)で、前年の二百三十三万四千円から二十万円以上の大幅減(9・2%減)となっています。全世帯の平均所得金額五百六十三万八千円の四割以下の水準。母子家庭の厳しい経済状況が浮かび上がりました。

 現在の暮らし向きについて、48・8%が「大変苦しい」、40・7%が「やや苦しい」と回答。あわせて89・5%で、前年調査結果(79・8%)と比べ、「苦しい」と感じている人の比率が10ポイント近くも跳ね上がっています。

 母子世帯の平均所得の内訳を見ると、82・1%が「稼働所得」で、10・6%が児童扶養手当などの「社会保障給付金」です。〇六年段階で母子家庭の母親の84・5%が就業しており、働いていない人のなかでも「就職したい」割合が78・7%となっています。働く意欲が高く、実際に多くの母親が働いているにもかかわらず、厳しい暮らしを強いられています。

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